災害時に停電してもスマートフォンなどの充電環境を確保しようと、6月11日、御殿場市のアウトレットモールに非常用電源を内蔵したベンチなどが設置されました。

「御殿場プレミアム・アウトレット」に設置されたのは、停電しても自動販売機を動かし飲み物を提供できる非常用電源ボックスと非常用のポータブル電源を内蔵し平時でもスマートフォンなどの急速充電ができるベンチ各2台です。

停電した場合でも、ベンチにはスマートフォンを100回ほど充電できる容量のバッテリーがついているということです。

御殿場プレミアム・アウトレット
加藤健太 支配人:
これで十分だとは考えていませんので、もっともっと万が一の時に提供できるものを、施設としては準備していかなければいけないなと思ってますし、御殿場なので(富士山の)噴火の心配もありますので、そういった中で我々ができることを、充電に限らず、お客様に提供できればと考えております

さっそく買い物客がベンチで休みながらスマートフォンを充電する姿も見られ、快適さやいざというときの便利さを感じている様子でした。

買い物客:
休んでる時に一緒に充電できるのがすごく便利だなと思います。災害時にこういうものがあるとすごく便利だなと思いますね

この設備は「御殿場プレミアム・アウトレット」を含め、埼玉県や千葉県などあわせて5カ所のプレミアム・アウトレットに順次設置されていくということです。

今回はプレミアム・アウトレット側と飲料メーカーやモバイルバッテリーなどを開発する会社の3社で協力し設置されることになったそうです。

災害時への備えは各自治体で様々な取り組みが行われています。

例えば、浜松市は災害時の電力供給として試乗車を借りられるよう自動車メーカーなどと協定を結んでいます。

吉田町の防災公園のベンチです。災害時には「かまど」として活用できる「かまどベンチ」が設置されています。

こうした中、民間同士で災害時への備えをする御殿場アウトレットの取り組みは利用者にとって安心にもつながりそうです。

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