クマの目撃や人身被害が相次いでいます。長野県の対策本部会議が開かれ、7月まで1カ月間、出没の恐れがある場所を集中的に点検することになりました。

県は6月、初めて全県に「ツキノワグマ出没注意報」を出しましたが、その後も、高山村などで人が襲われけがをするケースがありました。

こうした中、関係部局が集まった県の野生鳥獣被害対策本部会議が開かれました。環境保全研究所からは「同じ場所で同一の個体が目撃されるケースが多い」「人や里への警戒心が少ない若いクマが多い」などと報告がありました。

これを受け、人身被害を防ぐため、目撃情報があった周辺などを集中的に点検することになりました。サクラやクワといった実のなる木の有無やヤブの有無などをチェックし、必要な指導をすることにしています。

塚平賢治・鳥獣対策担当課長:
「集中点検を実施して、くり返しの目撃や出没が少なくなるよう取り組みたい」

県の集中点検は11日から7月12日までの1カ月間行われます。

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