教員の不適切な指導が発覚しました。2023年2月、さぬき市の中学校で40代の男性教諭が男子生徒に対し体を蹴るなどの体罰を行っていたことがOHKの取材でわかりました。男性教諭は5月、暴行の罪で罰金の略式命令を受けています。

生徒への体罰を行っていたのは、さぬき市のさぬき南中学校に勤務していた40代の男性教諭です。関係者によりますとこの男性教諭は、23年2月8日、校内で当時3年生だった男子生徒に対し、頭をはたいたり体を蹴るなどの体罰を行ったということです。男子生徒は、その後も人格を否定されるようなことを言われるなどして学校を休んだり食事がとれない状態になったということです。

男性教諭は、サッカー部の監督として全国大会にも出場していて、男子生徒は部員でした。さぬき市教育委員会は、男性教諭の行為を体罰と確認したうえで、2日後に香川県教育委員会に報告をあげていましたが、男子生徒の保護者によりますと、当初、市教委からは「そのような事実はない」などと説明されたということです。

(男子生徒の父親は)
「何回か市教委を訪れた中で『そういう事実はない』『蹴っていない』『かばんを蹴った』など日替わりで話が違うのでこれは話が違うと」

男性教諭に懲戒処分はなく、現在は別の学校で勤務しています。県教委は、今回の事案を公表基準に該当しないとして公表していませんでした。

また、23年12月には男子生徒の保護者が、暴行の疑いで警察に被害届を出し、男性教諭は、5月に罰金10万円の略式命令を受けたということです。

(男子生徒の保護者は)
「今回のようなことが二度とないように香川県の教育の水準がもっと上がるべきだと思う」

県教委は、男性教諭が罰金刑を受けたことについては、今後、確認したうえで対応するとしています。

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