エチオピアの上質な“羊革”と日本の丁寧さが融合したものづくり。現地職人の手から誕生する真のラグジュアリー

「JICAのボランティアでエチオピアに派遣され、現地の貧困を目の当たりにしました。

一方で、とても可能性のある人材や素材に出会い、ものづくりができるのではと思いました」

付加価値を生み出す“ものづくり”

化粧品メーカーのデザイナーだった鮫島弘子さんは、ボランティアでエチオピアを訪れた時、上質な羊の皮があるのに製品化する技術が低いために安い値段で輸出されている現実を知った。

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そこで2012年、捨てられる食用羊の皮「シープスキン」を使ったファッションブランド「andu amet」を立ち上げ、経験を問わず現地で職人を雇用した。

しかし彼らに「裏地まできれいに縫う」といった日本の品質基準を伝えても反感を買うばかりだった。

鮫島さんは長い時間を共に過ごしながら付加価値を生み出すノウハウやものづくりの喜びを伝え続けてきた。

現地スタッフの1人は、「ここで働くのが幸せ。品質を求められるとさらに頑張ろうという気持ちが湧いてくる」と話し、職人たちの腕も世界に通用するほどに上達した。

鮫島さんは、「世の中のすべてのものが、ちょっと特別な思いだったり、パワーがあるものになるというのがこれからのラグジュアリーだと思っています。私たちが小さくやることが波及して世界が変わっていけば良いなと思っています」と未来を見据える。

株式会社andu amet
https://anduamet.com

「フューチャーランナーズ～17の未来～」
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