クマ出没時に出動するハンターに支払われる報酬額などをめぐって地元の猟友会が出動を辞退した北海道奈井江町で、町内の一つのエリアの中で6月14日までの3日間にクマの目撃が4件相次いでいます。

 6月14日午前11時ごろ、奈井江町奈井江のゴルフ場付近の町道で、親子とみられるクマ3頭を車で通りがかった男性が目撃し警察に通報しました。

 クマは町道を横断していて、警察などが現場を確認したところ、道路脇の林に繋がる笹薮が倒れた跡が見つかり、クマが通ったとみられています。


 さらにその約6時間後の14日午後5時ごろには、奈井江町奈井江の団地近くでも体長1メートルほどのクマ1頭を付近住民が目撃しました。痕跡などは確認されておらず、付近の山林へ入ったとみられています。

 奈井江地区では、12日午後6時ごろにもクマ3頭が藪の中で、13日午前11時20分ごろにはクマ2頭が牧草地帯を歩いている姿が目撃されていました。

 町などによりますと、連日目撃されているクマは同一個体である可能性があるとみられています。

 奈井江町では地元猟友会に出動した際の日当を8500円、発砲した場合は1万300円で提示しましたが、猟友会側が危険な業務であるにもかかわらず額が低すぎるなどとして出動を辞退。交渉が決裂していました。

 このため町職員が1日基本2回パトロールを実施し、警戒を続けていくとしています。

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