銚子電鉄海鹿島駅内にオープンした「日本一ちっちゃな美術館」を訪れ、作品を鑑賞する家族連れら=銚子市で2024年6月16日午後0時40分、近藤卓資撮影

 千葉県銚子市のローカル鉄道、銚子電鉄の海鹿島(あしかじま)駅に16日、広さ約10平方メートルの「日本一ちっちゃな美術館」がオープンした。「開業100周年記念事業」の一つで、第1弾としてゆかりの深い竹久夢二の「宵待草」楽譜表紙絵(レプリカ)など10点を展示している。

 使われなくなった駅舎の一部を改装、窓には今年3月に運行を終了した「大正ロマン電車」の模様を採用した。天井や床も茶色で統一、照明もステンドグラス風にするなど、アンティークな雰囲気に仕上げている。

 明治から昭和初期にかけ、温暖な気候の海鹿島周辺には多くの文化人らが避暑や保養に訪れた。今も周辺には夢二のほか、国木田独歩や小川芋銭の文学碑が残っている。セレモニーで竹本勝紀社長は「大正ロマンにひたれる場所として、地域の人々に愛される場所になることを願っている」と話した。開館は土、日、祝日の午前9時~午後5時、入館無料。【近藤卓資】

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