6月18日に開会した福島県議会の6月定例会。旅行客の拡大など目指し、総額11億円余りの補正予算案が審議されるこの議会で、初めての試みが行われた。

午後1時から始まった県議会の6月定例会。議員が手にしていたのはこれまで議場への持ち込みが禁止されていたタブレット端末だ。

これは議会のペーパレス化に向けた取り組みの一環で、18日は一日限定の試験運用が行われた。
年間約550万円がかかるが、ペーパレス化により資料の印刷費用など年間4000万円を削減できると見積もられている。

平均年齢57.5歳の県議会議員。渡辺義信議員は「我々の世代は、特に慣れるまで大変だと思う。リアルに新たな情報が次々に入るっていう意味では、これは相当な利点があるんだなっていう実感をしたところ」と話す。
一方、若手の猪俣明伸議員は「これが多分標準になっていくんじゃないでしょうか。特に紙が多いと環境にも良くないですしね」と話す。

全国で進むペーパーレス化。議会事務局によると、全国29の都道府県の議会が2023年度までにタブレット端末を導入しているという。

推進してきた福島県議会ICT化検討会・会長の佐藤義憲議員は「タブレット導入にあたっての効率化利便性というもの重視してきた。議事の運営という部分で、これからうまく活用できてくると期待している」と話した。

福島県議会では、2025年の2月定例会から完全にペーパレス化に移行する予定だ。

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