野菜の星が添えられた「七夕そうめん」の一例=平塚市料理飲食業組合連合会提供

 七夕の行事食・そうめんを広く知ってもらおうと、神奈川県平塚市料理飲食業組合連合会(水嶋一耀会長)は7月5~7日の「第72回湘南ひらつか七夕まつり」に合わせ、加盟店有志で「七夕そうめん」を提供する。平塚特産の小麦「カオリ」を使った生麺を使用し、和洋食、中華など各店舗が工夫をこらしたメニューを用意し、七夕まつりに新たな彩りを添える。【因幡健悦】

 ひな祭りにはひし餅、端午の節句にはちまきや柏餅と、節句にはそれぞれの行事食がある。七夕の行事食は平安時代の索餅(さくべい)と呼ばれる菓子が原型とされ、その後、同じ小麦を素材としたそうめんに姿を変えたとされる。ただ、ひし餅やちまきと比べ、行事食としての認知度は低く、同連合会で3年前から試行錯誤を重ねてきた。コロナ禍で延期を余儀なくされたが、今回、七夕まつりを機会に行事食の復活に挑戦する。

 参加店は現在調整中。大型の七夕飾りが並ぶ駅前周辺が中心で数十店の見通し。水嶋会長は「お通しから、本格フレンチ風、中華風など各店が創意工夫した七夕の行事食をぜひ楽しんでほしい」と話している。

 観光客らの土産用の詰め合わせの販売も検討しているほか、28日には市民プラザで岩手県の「わんこそば」に習った「わんこそうめん大会」を開催し、PRを行う。そうめん大会の申し込みは同連合会、平塚商工会議所飲食事業部会のホームページ、同連合会のFAX0463・32・7792(電話兼用)で。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。