捕獲されたヌートリア=松山市提供

 松山市などは20日、松山市沖の離島「中島」で、特定外来生物「ヌートリア」を初めて捕獲したと発表した。5月末に島内の別の場所でも発見され、その後ヌートリアと確認されたが、同一個体かは不明という。

 市によると、20日早朝、同市小浜の住民が草むらでじっとしているヌートリアとみられる動物を発見し、逃げないようにバケツをかぶせた。同日午前7時半ごろに愛媛県生物多様性センターを通じて市に情報提供があり、市職員が約1時間半後に捕獲した。

捕獲されたヌートリア=松山市提供

 捕獲されたのは1匹(体長48センチ)で、雄の成体。市から画像提供を受けた同センターがヌートリアと断定した。同センターが今後生体などについて調査する予定。市は別の個体がいる可能性があるとして、同地区内を中心にわなを設置するなどして引き続き警戒する。農業被害などは今のところ確認されていない。

 5月31日には、島内の同市神浦の沿岸部で泳いでいるヌートリアとみられる動物を市民が発見し、同センターが6月4日にヌートリアと断定したが、捕獲には至っていなかった。【広瀬晃子】

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