掃除のコツを呼びかける「夏至の日は冷蔵庫の日」Xアカウントの写真=Xより

 <冷蔵庫は詰め込みすぎないで>

 <冷凍庫はたくさん詰めるのが◎>

 21日は昼の時間が1年で最も長くなる夏至。家電メーカーなどは夏至を「冷蔵庫の日」と定め、本格的に暑くなるシーズンを前に、24時間365日働きっぱなしの冷蔵庫の正しい使い方や省エネのコツなどを発信している。

 「食品は詰め込みすぎず 間隔をあけて冷気の通り道をつくることで 庫内全体をしっかりと冷やすことができます 目安は《奥の壁が見えている程度》」

冷蔵庫の使い方のコツを発信する「夏至の日は冷蔵庫の日」のアカウント=Xより

 メーカーなどで作る一般社団法人日本電機工業会の、冷蔵庫専門委員会によるX(ツイッター)アカウント「夏至の日は冷蔵庫の日」は毎年、この日に前後して冷蔵庫に関するアドバイスなどを投稿している。

 「冷蔵庫の『背面』、ちゃんと掃除していますか?」という投稿では、「背面にホコリがたまると冷えにくくなるほか、余計な電力消費のもとになるので、1年に1回程度、ホコリを掃除するのがおすすめです」などと呼びかける。

 「大きくて動かしにくいイメージがある冷蔵庫ですが、足にはキャスターがついていて、調節脚を回して少し浮かせると前に引き出せます」と掃除に当たってのコツも交えている。

 他にも「ドアのパッキングのゆるみをチェック

劣化してゆるんでいると冷気が逃げ出しているかも…!?」や「冷気は上から下へ移動するので、温度が高めのときは『冷やしたい食品を下段に置く』とよいですよ」などのアドバイスも並ぶ。

 一方、冷凍庫については、冷蔵庫とは逆に詰め込んでもOKだ。凍った食材が保冷剤の役割を果たすため、詰め込んだ方が開け閉めした際の温度上昇を抑えることができるという。

 日本電機工業会によると、冷蔵庫の日は、例年冷蔵庫が最も活躍する夏を前に故障や機能低下させる使い方をしていないか確認してもらおうと、1985年に制定された。

 最新の冷蔵庫の機能もPRしている。電気代の値上がりが続く中、10年前の2013年の冷蔵庫に比べ、23年の製品は3割前後の省エネを実現したことや、IoT(モノのインターネット)などの技術も充実し、外出先からもスマートフォンで冷蔵庫内の様子を確認できる機種があることなども発信している。

 同会は、他にも家電の日を定めている。10月1日は「オーブンレンジの日」だ。「イートイン」の語呂に由来する。また、11月1日は「IH」に見えるという理由で、「IHクッキングヒーターの日」だ。「炊飯器の日」は収穫の恵みを神に感謝する新嘗祭(にいなめさい)にちなんで11月23日に定められている。少し強引と思えるものもあるが、いずれの日も、家電を正しく大切に使って、快適な生活を送ってもらいたいとの思いが感じられる。【平塚雄太】

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