本格的な食中毒のシーズンを迎え、静岡市は安全な宇宙食を追求しているJAXA(宇宙航空研究開発機構)とのコラボで衛生意識向上を呼び掛ける動画を作成し、21日から配信を始めた。
同市は昨年度から「たべしず動画」として食の安全・安心に関わる情報をユーチューブで配信してきた。これまでに約70本配信しており、その最新編として作成された。米国の「アポロ計画」に由来する衛生管理手法「HACCP(ハサップ)」の概要などを、JAXAの宇宙食担当スタッフが約10分間で紹介している。
市保健所の田中一成所長がかつてJAXAで勤務していたことや、清水区に本社を置くホテイフーズコーポレーションの食品が、日本人宇宙飛行士のパフォーマンスを上げるための「宇宙日本食」に認証されている縁でコラボが成立した。
同保健所食品衛生課によると、新型コロナ禍で衛生意識が高まっていた2020年から昨年までの県内の食中毒発生件数は、それ以前の3分の1程度に減っていた。しかし今年は元のペースに戻りつつあるという。【丹野恒一】
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