国が定めた「被爆地域」の外で原爆に遭ったとして被爆者と認められていない「被爆体験者」が今年8月9日に総理と面会することが正式に決まりました。

体験者が発言する機会も設けられる予定です。

被爆者4団体と「被爆体験者」の3団体、それに長崎市は、市役所で一部を非公開にした会合を開きました。

出席者によりますと、今年8月9日に予定されている総理と被爆者4団体の面会の場に、今年初めて「被爆体験者」が参加することが正式に決まったということです。

「体験者」の発言の機会も設けられます。

約20年にわたり「被爆者と認めてほしい」と訴え続けてきた被爆体験者の岩永千代子さん(88)が話をすることにしています。

第2次全国被爆体験者協議会 岩永千代子 原告団長
「長崎は爆心地から12キロ圏内も被爆者とは認められていない」「広島は遠いところは40キロまでも救済されている」「私たちと広島の人たちが同じような状況になることが可能になれば(他に)何もない。決して政府に対して抗議ではない」

出席した体験者や被爆者などからは「体験者の発言の時間が3分間しかないのは短い」「面会が単なるパフォーマンスにならないよう、市は国に対し、より強く救済を求めるべき」などの意見も出たということです。

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