富士山は1日、山梨県側の登山道、吉田ルートが山開きした。5合目にゲートを設けて、1日あたりの登山者を4千人までに制限するとともに、通行料2千円を徴収するなどの新ルールがスタートした。
小雨が降るあいにくの天気の中、5合目は午前中から多くの登山客らでにぎわった。通行料を支払ったことを示す黄色いリストバンドを料金所で受け取り、ゲートで警備員に示して登山道へと進んだ。ゲートは午後4時~午前3時は毎日閉鎖される。県によると、初日は1129人の予約があり、予約なしで訪れた人を含む1699人の通過を許可した。大きな混乱はなかった。
新ルールは「ご来光」目当てに徹夜で山頂を目指す「弾丸登山」や頂上付近の混雑を防ぐ狙いで導入された。観光旅行で中国から来日し、家族5人で山頂を目指すという男性(45)は「通行料は安いと思う。安全に登れる環境を作ってほしい」と話した。
この日は強風の影響で、ふもとから5合目までを結ぶ有料道路「富士スバルライン」が午前0時~同9時に通行止めとなった。
静岡側の三つのルートは7月10日に山開きとなる。開山期間は9月10日まで。(池田拓哉)
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