大雨による水害対策のアイテムのひとつに「土のう」があります。この土のうを使ったユニークな大会が6月30日に出雲市で開かれました。効果的な土のうを使い方も紹介します。
出雲市で開かれた「全日本土のう詰め大会」。楽しみながら防災対策を学んでもらおうと、地元の防災士などが毎年開催していて、今年で5回目を迎えます。
TSKからは、体力に自信のある岡本楓賀アナウンサーと記者の2人で参加してきました。
岡本楓賀アナウンサー:
必ず優勝します!
大会では、土のうを1度に4つも作ることができる便利グッズ「土のう製造器」を使い、20個分を作るタイムを競います。県内外から個性豊かな15チームが参加しました。
競技がスタートすると、TSKチームも軽快なスコップさばきで土を詰めていきます。連係のとれたプレーで順調に見えましたが、途中で袋の結び方を間違え、痛恨のタイムロス。それでも最後の力をふり絞りフィニッシュ。タイムは7分36秒で、15チーム中12位でした。
岡本楓賀アナウンサー:
思うようにはいかない悔しい結果となりました。
優勝したのは、出雲西消防署に勤務する消防士のバディでした。
優勝した出雲西消防署の消防士:
うれしいです。子どもも見ているので、楽しみながら防災を身近に感じられる良い機会になったと思う。
この大会で作った約150個の土のうは、出雲市の防災備品として活用されるということです。
ところで、浸水から家を守る土のうは、積み方が正しくないと水の浸入をうまく防げません。
日本土のう詰め大会実行委員会・本田一勇さん:
縛った口を上流に向けると水が入るため、崩れる可能性が高い。
一つ目のポイントは、縛り口を向ける方向で、土のうの中に水を入れないよう縛り口を建物側に向けて、上流側から下流側に置いていきます。
二つ目のポイントは、1段目とずらして隙間なく積むことで、浸水を防ぐことができます。
三つ目のポイントは、踏み固めることで、さらに隙間を埋めることが大切です。
日本土のう詰め大会実行委員会・本田一勇さん:
いざという時のために、土のうを倉庫などに用意していただければ、門の前だけでも水が浸入しないと思います。
浸水被害を防ぐ「土のう」、災害が起こる前に正しい作り方や使い方を確認しておくとよさそうです。
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