元日に石川県で発生した能登半島地震から7月1日で半年です。
岩手県盛岡市の復興支援団体は、地震後廃棄される危機にあった大量の「輪島塗」を回収し支援に役立てようと取り組みを進めています。

盛岡市の復興支援団体「SAVE IWATE」は、能登半島地震の被災地で集めた輪島塗の漆器を有効活用しようと取り組んでいます。

地震発生の10日後から石川県珠洲市を中心に炊き出し支援などをしていた「SAVE IWATE」。

その際、住民から「使っていない家財を処分しようと思っている」と言われ確認すると、国の重要無形文化財「輪島塗」の漆器が大量に廃棄される寸前でした。

SAVE IWATE 寺井良夫理事長
「私が最初に見たのはとても立派な輪島塗で、大切な文化が災害で失われてしまうのは本当に残念なことなので、何とか生かせたらという思いで始めた」

「SAVE IWATE」では現地の人に呼びかけ、被災した民家などから輪島塗を回収し、明治や大正時代に作られ家に眠っていたものなど約400人分のお膳と器が集められました。

次の持ち主へと届けるため、現在(2024年7月1日時点)は預かった漆器をきれいにする作業にとりかかっています。

ほこりや汚れを洗い流したあと、1つ1つ心を込めて磨いていきます。
くるみの油を塗って仕上げをすると、赤や黒の漆が艶やかに浮かび上がりました。

SAVE IWATE 寺井良夫理事長
「大切な能登の宝が生かされることを皆さん喜んでいると思う。能登へ応援の気持ちを届ける、そんな形で使ってもらえたら」

この輪島塗は7月9日から盛岡市の「りあすぱーく」で販売予定で、売り上げは被災地に送られます。

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