秋田と台湾を結ぶ定期チャーター便で訪れた台湾からの観光客が1日、湯沢市でサクランボ狩りを楽しんだ。ツアーに湯沢市でのサクランボ狩りが組み込まれたのは初めてで、秋田県の売り込みが実った形だ。
チャーター便を利用して湯沢市三関地区を訪れた台湾のツアー客58人の目的は、旬の味覚「三関さくらんぼ」。果樹園に入ると、摘み取って味わったり、写真を撮ったりして楽しんでいた。
ツアー客は「サクランボを食べるために、秋田のチャーター便を選んだ。サクランボの味は甘酸っぱくてとても好き」「日本に来たときはいつも都会に来ていたが、秋田は景色がきれいで、ゆっくりのんびりできる良い場所」と話していた。
観光さくらんぼ園は、チャーター便が就航した2023年12月以降、少人数のグループ客が増えている。今回はサクランボ狩りが初めてツアーに組み込まれ、団体客が訪れた。
県によると、課題となっている夏から秋にかけての誘客を図るため、県南部のフルーツを売り込んだ経緯がある。そして、旅行会社の関係者が視察に訪れた際、「三関さくらんぼ」を気に入り、このツアーが実現した。
湯沢市 観光・ジオパーク推進課 佐藤伸二さん:
「ツアーに組み込まれたことで、湯沢市は夏も良いところがあるので、どんどんツアーの行程に組み込んでもらえればうれしい。市でも、観光業者向けの中国語教室など開いていて、台湾からの受け入れ環境の整備を進めていきたい」
県は今後、にかほ市の元滝伏流水などを売り込む予定。
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