サイバー攻撃で、大規模なシステム障害が発生し、子会社で、ニコニコ動画などを運営するドワンゴの全従業員の個人情報などが外部流出した事が明らかになっている大手出版社KADOKAWAは2日、サイバー攻撃を行った組織について「当社グループの保有する情報をさらに流出させたと主張していることを確認いたしました」と発表した。
ネット上では、角川ドワンゴ学園が運営する「N高等学校」の生徒の個人情報や、ドワンゴ社員の個人情報など大量のデータが公開されたとして、SNSではニコニコ動画のイベント「ニコニコ超会議」をもじった「ニコニコ超開示」など、流出を揶揄する書き込みも多くなされている。
KADOKAWAは6月28日に、取引先との契約書や見積書、サービスを利用する一部クリエーターの個人情報も流出したと明らかにしていた。今後については、「信憑性について現在調査中ですが、正確性の検証には 相応の時間を要する見込みです。可及的早期に正確な事実を把握できるよう全力で取り組むとともに、外部 専門機関による調査結果も7月中には得られる見通しです」としている。
さらに、流出したとされる情報がネット上で拡散しつつある事について、「当該組織が主張するウェブサイトへのアクセスやデータファイルのダウンロードなどの行為は、マルウェア感染などの危険がありますので、ご注意いただきたく存じます。また、上述の通り当該組織の主張内容につきましては現在調査中ですが、上記のデータの拡散は個人情報を侵害し深刻な影響を及ぼす可能性があるため、SNS等による共有はお控えくださいますよう、皆様のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます」と、ダウンロードや共有を控えるよう呼びかけた。
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