「サッポロ一番 塩ラーメン」アレンジでエスニックアサリラーメン(写真:吉澤健太)この記事の画像を見る(14枚)“週末鮨屋”の料理研究家として知られる野本やすゆきさんが、料理初心者の男性向けに「モテる」「デキる」レシピをご指南! 今回は、みんな大好き「サッポロ一番 塩ラーメン」のアレンジレシピです。

【サッポロ一番】「みそ」VS「塩」論争は続く…

「そういえば、野本さん、インスタントラーメンでは何が好きですか?」
「やっぱり『サッポロ一番』かなぁ」

本記事はWeb LEONの提供記事です

な~んて、撮影後の雑談中。袋麺ランキングで不動の首位を誇る「サッポロ一番」で、「みそラーメン」と「塩ラーメン」のどちらが好きか、という議論は互いの好みを主張して結論を得ませんでしたが、数々のデータから見ますと、売れ行き、人気ともに「みそラーメン」が僅差で第1位に輝いています。……ってことは、「塩ラーメン」は安定の第2位。「2位じゃダメなんですか⁉」と蓮舫さんも発言していましたが、ずっと2位をキープするというのも、それはそれですごいこと。というわけで、今回は「塩ラーメン」のアレンジレシピをご紹介しましょう。

「塩ラーメン」のアレンジといえば、メジャーなところで野菜炒めを乗せる、バターを乗せる、コーンを乗せる、合わせ技でバターコーンを乗せる……などなど“トッピング系”が多いのですが、今回、野本やすゆきさんが教えてくれたのはなんとも意外、かつ、びっくりするくらい簡単で美味しいレシピでしたよ~!

(写真:吉澤健太)

「サッポロ一番 塩ラーメン」をエスニック風にアレンジ

材料(1人前)サッポロ一番(塩)   1袋
あさり        100g
ナンプラー      小さじ1
レモンのくし切り   1切れ
パクチー       適量
水         500ml

まず野本さんが、ラーメンアレンジを考えるにあたり、前提条件としているのが、「袋の中に入っているものはすべて使う」ということ。「スープや付属のスパイスを使わないのでは、まったく違う料理になってしまいますからね」と野本さん。なるほど、あくまでオリジナルへのリスペクトを失わずにアレンジを楽しむ、ということですね。つまり「サッポロ一番 塩ラーメン」の場合には、麺、スープ、切り胡麻の3種を使います。

パクチーは根っこも美味しいので、よく洗って使います。固い茎は縦に割っておくと食べやすくなります(写真:吉澤健太)

今回のアレンジレシピはエスニック風なので、パクチーを使用します。え、パクチー苦手? ……ならば、水菜やセリでもOKですが、最近のパクチーは改良が進み、だいぶ臭みが抑えられています。苦手と思い込まずに一度チャレンジしてみると良いかも。で、まずはこのパクチーをひと口大に切っておきます。

あさりは食べる数時間前から、海水程度の塩水(3%)にひたひたに漬け、砂抜きしておきましょう。その際、暗いところに置くのがポイントです(写真:吉澤健太)

さあ、今回の主役であるあさり登場。パスタのボンゴレにも使われるあさりは旨みたっぷり!  通年で手に入る食材ですが、産卵期を前に、身入りがよくなり、旨み成分が増す4月~5月が旬です。旬は値段も下がるし、どんどん食べたいですね。

お湯は袋に記載の通り、500mlです(写真:吉澤健太)

まずは鍋に500mlの水を入れ、あさりだけを加えて火にかけます。数分するとあさりの口が開いてきますので、ここですかさず麺を投入。そして、ここで火の通りにくい、パクチーの根っこと茎も入れておきます。

麺は袋に記載されているとおり、3分茹でます。固めがお好みなら早めに仕上げても(写真:吉澤健太)
 「サッポロ一番 塩ラーメン」のスープって、どこかカレーっぽい香り、しませんか?(写真:吉澤健太)

あさりから旨みが出るので、付属のスープは控えめに

そろそろ麺が茹で上がったかな? という頃に、付属の粉末スープを3分の2ほど加えます。全量入れてもいいのですが、あさりから旨みと塩分も出ているので、控えめくらいがちょうどいい感じ。そして風味づけにナンプラー(ニョクマムでもOK)*を小さじ1ほど加えます。

*ナンプラーはタイ、ニョクマムはベトナムのそれぞれ魚醤です。日本だとしょっつる(秋田)や、いしる(能登)が有名ですね。

「う~ん、美味そうだ!」(写真:吉澤健太)
麺が伸びやすいので、ここからはスピード勝負!(写真:吉澤健太)

さあ、麺が茹で上がったら盛り付けてほぼ完成! なのですが、最後にもうひと手間加えることでより美味しくなります。

袋の中のものはすべて使う、これがインスタントラーメンアレンジの原則かと(写真:吉澤健太)

付属の切り胡麻を加え、さらにパクチーをたっぷりトッピング。

これだけでも美味しいんですが、さらにもうひと手間加えます(写真:吉澤健太)

ほのかにエスニック香る、極上の塩ラーメン完成!

さらに、レモンを加えて、野本流エスニックあさりラーメンの完成です。もともとの「塩ラーメン」のやさしい塩味にあさりの旨みとパクチーの爽快感が加わり、ほのかにエスニック香る極上の塩ラーメン。スープの最後の1滴まで、飲み干してしまいますよ~!

残った粉末スープは、焼きそばを作る時などの風味付けに使ってください(写真:吉澤健太)
(写真:吉澤健太)● 野本やすゆき (料理研究家)東京・谷中で昭和初期から続く老舗寿司店「谷中 松寿司」に生まれ、現在、金・土・日曜のみ3代目として店を継承。“週末鮨屋”としても活動しつつ、わかりやすいレシピがTV、雑誌で人気の、いま注目の料理研究家のひとり。プロレス好き。
最近、YouTubeにて野本やすゆきチャンネルを開設。

文・編集/秋山 都 レシピ&調理/野本やすゆき 写真/吉澤健太

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