【サッポロ一番】「みそ」VS「塩」論争は続く…
「そういえば、野本さん、インスタントラーメンでは何が好きですか?」
「やっぱり『サッポロ一番』かなぁ」
な~んて、撮影後の雑談中。袋麺ランキングで不動の首位を誇る「サッポロ一番」で、「みそラーメン」と「塩ラーメン」のどちらが好きか、という議論は互いの好みを主張して結論を得ませんでしたが、数々のデータから見ますと、売れ行き、人気ともに「みそラーメン」が僅差で第1位に輝いています。……ってことは、「塩ラーメン」は安定の第2位。「2位じゃダメなんですか⁉」と蓮舫さんも発言していましたが、ずっと2位をキープするというのも、それはそれですごいこと。というわけで、今回は「塩ラーメン」のアレンジレシピをご紹介しましょう。
「塩ラーメン」のアレンジといえば、メジャーなところで野菜炒めを乗せる、バターを乗せる、コーンを乗せる、合わせ技でバターコーンを乗せる……などなど“トッピング系”が多いのですが、今回、野本やすゆきさんが教えてくれたのはなんとも意外、かつ、びっくりするくらい簡単で美味しいレシピでしたよ~!
(写真:吉澤健太)「サッポロ一番 塩ラーメン」をエスニック風にアレンジ
材料(1人前)サッポロ一番(塩) 1袋あさり 100g
ナンプラー 小さじ1
レモンのくし切り 1切れ
パクチー 適量
水 500ml
まず野本さんが、ラーメンアレンジを考えるにあたり、前提条件としているのが、「袋の中に入っているものはすべて使う」ということ。「スープや付属のスパイスを使わないのでは、まったく違う料理になってしまいますからね」と野本さん。なるほど、あくまでオリジナルへのリスペクトを失わずにアレンジを楽しむ、ということですね。つまり「サッポロ一番 塩ラーメン」の場合には、麺、スープ、切り胡麻の3種を使います。
今回のアレンジレシピはエスニック風なので、パクチーを使用します。え、パクチー苦手? ……ならば、水菜やセリでもOKですが、最近のパクチーは改良が進み、だいぶ臭みが抑えられています。苦手と思い込まずに一度チャレンジしてみると良いかも。で、まずはこのパクチーをひと口大に切っておきます。
さあ、今回の主役であるあさり登場。パスタのボンゴレにも使われるあさりは旨みたっぷり! 通年で手に入る食材ですが、産卵期を前に、身入りがよくなり、旨み成分が増す4月~5月が旬です。旬は値段も下がるし、どんどん食べたいですね。
お湯は袋に記載の通り、500mlです(写真:吉澤健太)まずは鍋に500mlの水を入れ、あさりだけを加えて火にかけます。数分するとあさりの口が開いてきますので、ここですかさず麺を投入。そして、ここで火の通りにくい、パクチーの根っこと茎も入れておきます。
「サッポロ一番 塩ラーメン」のスープって、どこかカレーっぽい香り、しませんか?(写真:吉澤健太)あさりから旨みが出るので、付属のスープは控えめに
そろそろ麺が茹で上がったかな? という頃に、付属の粉末スープを3分の2ほど加えます。全量入れてもいいのですが、あさりから旨みと塩分も出ているので、控えめくらいがちょうどいい感じ。そして風味づけにナンプラー(ニョクマムでもOK)*を小さじ1ほど加えます。
*ナンプラーはタイ、ニョクマムはベトナムのそれぞれ魚醤です。日本だとしょっつる(秋田)や、いしる(能登)が有名ですね。
さあ、麺が茹で上がったら盛り付けてほぼ完成! なのですが、最後にもうひと手間加えることでより美味しくなります。
付属の切り胡麻を加え、さらにパクチーをたっぷりトッピング。
ほのかにエスニック香る、極上の塩ラーメン完成!
さらに、レモンを加えて、野本流エスニックあさりラーメンの完成です。もともとの「塩ラーメン」のやさしい塩味にあさりの旨みとパクチーの爽快感が加わり、ほのかにエスニック香る極上の塩ラーメン。スープの最後の1滴まで、飲み干してしまいますよ~!
(写真:吉澤健太)● 野本やすゆき (料理研究家)東京・谷中で昭和初期から続く老舗寿司店「谷中 松寿司」に生まれ、現在、金・土・日曜のみ3代目として店を継承。“週末鮨屋”としても活動しつつ、わかりやすいレシピがTV、雑誌で人気の、いま注目の料理研究家のひとり。プロレス好き。最近、YouTubeにて野本やすゆきチャンネルを開設。
文・編集/秋山 都 レシピ&調理/野本やすゆき 写真/吉澤健太
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