■致死率30% 1時間に数センチのスピードで壊死広がる「人食いバクテリア」
「人食いバクテリア」とも呼ばれる劇症型溶血性レンサ球菌感染症の患者数が急増しています。
既に患者数は全国で過去最多だった去年を半年ほどで超えている状況です。
「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」は、感染すると手足の壊死を引き起こし、死に至ることもあり、致死率は30%に上ります。
傷口などから感染すると1時間に数センチのスピードで壊死が広がる恐れのある感染症です。
■半年間で去年の患者数超える
大阪府は「人食いバクテリア」とも呼ばれる「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」のことし6月までの半年間の府内の患者数が60人となり、去年1年間の55人を既に超えるペースで急増していると発表しました。
直近10年間で患者数が最多だったのは、2019年の64人で、ことしは半年間で既にこの人数に迫る勢いとなっています。
■海外渡航者増などが要因か
大阪府は「コロナ禍が終わり、海外から渡航者が増えるなど、人の往来が活発になったことや、マスクの着用が減ったこと、免疫がない人が増えたことなどが患者数の急増につながったのではないか」と分析しています。
■全国で過去最多の去年を半年間で超える
「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」を巡っては、去年全国で過去最多の941人の感染が確認されました。
しかし、ことしは6月23日の時点ですでに1101人の患者が確認され、半年ほどで過去最多だった去年1年間の患者数を上回っています。
■「感染の兆候あればすぐに病院へ」
大阪府は「手足などの傷口から感染する場合もあるため、傷を清潔に保つことが大切です」
「手足の痛みや腫れ、発熱など感染の兆候が見られる場合は、速やかに医療機関を受診してください」と呼びかけています。
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