国内で初めてとなるゾウの人工授精が7月4日朝、岩手県の盛岡市動物公園ZOOMOで行われました。
妊娠したかどうか確認できるのは3カ月から半年後になるということです。
盛岡市動物公園ZOOMOでは4日朝、来日している人工授精の第一人者・ドイツのヒルデブラント博士やZOOMOの職員などが、22歳になるアフリカゾウのメス・マオの採血などを行い状態を確認しました。
そして午前8時半ごろから南アフリカ共和国で採取した野生のアフリカゾウの精子を活用し約30分にわたって人工授精を行いました。
国内でのゾウの人工授精はこれが初めてだということです。
人工授精を実施 ヒルデブラント博士
「日本側としては初めての経験だったが、しっかり準備を整えてスムーズに進んだ。人工授精が成功することを期待している」
盛岡市動物公園ZOOMO アフリカゾウ担当 竹花秀樹さん
「マオとは18年ぐらい一緒に過ごした。日本初の人工授精を目指し、やっと第一歩。よく頑張ったねと一声かけてあげた」
人工授精を終えたマオはエサを食べるなど元気な様子をみせていました。
アフリカゾウの国内での繁殖は2013年が最後となっていて、国際条約により輸入も難しいことから人工授精への期待が高まっています。
今回妊娠したかどうか確認できるのは3カ月から半年後で、出産の時期は2026年春ごろになる見込みです。
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