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 過去最多の56人が立候補した東京都知事選挙で、現職の小池百合子氏が3期目の当選を決めた。ANNなどが行った出口調査の中間集計によると、小池氏は有権者の約4割から支持を集め、圧勝した。

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 当選決定後、『ABEMA Prime』に中継出演した小池氏は、「現職ということもあり、選挙活動と公務もこなすハイブリッドでの選挙戦だった。6日、最後は地元の池袋で街頭演説を行ったが、途中でゲリラ雷雨にあい、川の水位など危機管理の観点でその後の選挙活動をやめ、都庁に戻って災害対策にあたった」と振り返りコメント。

 今回の結果を受けては、「2期8年、1200日間はコロナの真っ只中で、どう都民の皆さんの命を守っていくかに最大限注力し、100万人あたりの死亡者数はOECDの中でも2番目に低かった。そして、少子高齢化に具体的に取り組み、特にチルドレンファーストの対策は“切れ目のない対応を都がやってくれるんだ”と多数の方にお伝えできたと思う。こういった実績を認めていただき、これから3期目の重責を担うにあたっても“またしっかり頑張ってくれ”というお声をいただいたものと心強く思っている」と受け止めを述べる。

 小池氏の関係先には「硫酸をかけて失明させます」「選挙事務所を爆破します」などの脅迫状がFAXで届いた。また、5月の衆議院東京15区の補欠選挙では、選挙妨害行為が問題にもなった。

 小池氏は「街頭演説で大変な声が上がり、それが大合唱になっていくのは、15区補欠選挙の妨害を彷彿とさせるようなデジャブ感があった。56人がそれぞれの思いで立候補されているとは思うが、公選法はネット選挙を可能にした時から多くの部分は変わっていない。これまで想定していなかったことが起こり、そこを狙っての対応もされていると思う。昔は街頭演説もみんな紳士協定のような形で譲り合いながら、それぞれの主張を大切に、リスペクトしてきた。今回はリスペクトがなかったと思う。これによって、むしろ行った方々への反対のリアクションも出てきているのではないか」と疑問視。

 その上で、「これからも様々な選挙がある。どのように法律的に、また法律以外の対応策として何が考えられるのか。今回経験したこと、課題だと思ったことは、国政にもお伝えしたい。自由な選挙戦が結局、自由をなくしてしまうようなことに繋がっていくような、本来の狙いと違うことになってしまってはよくない。ネット選挙以来の(法律の)改正も視野に入れていく必要があると思う」とした。(『ABEMA Prime』より)

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