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 過去最多の56人が立候補した東京都知事選挙で、現職の小池百合子氏が3期目の当選を決めた。ANNなどが行った出口調査の中間集計によると、小池氏は有権者の約4割から支持を集め、圧勝した。元参議院議員の蓮舫氏は取材に応じると「本当に力不足で申し訳ない思い」と語った。

【映像】石丸伸二氏、選挙後のコメント

 小池氏の3選という結果に対しての受け止めを聞かれた蓮舫氏は「多くの方に、本当に熱い応援をいただいて、エールをいただいて戦ってきたが、届かなかったことに対して、本当に力不足で本当に申し訳ない思い」と謝罪から切り出すと、選挙戦の手応えとしては「ただただ今、この段階では、応援していただいた人々の顔、街頭に集まってくださったみなさんの顔、みなさんの声、みなさんの思いが頭をよぎる。それに対して応えきれなかったことに、私の力が足りなかった、ただただこれに尽きる」と繰り返した。

 また、都知事選での戦い方については「国会議員として、政府に対して行政監視の役割を訴える野党の一員としての戦いではなくて、組長を選ぶ戦い。誰かを批判とか攻撃というよりは、都政に対する私の思いや、都政をこう変えたい、都からこういうことをしたい政策を訴えたのが、国政の時との違いではないか」と、違いについて言及した。

 さらに今回、有権者に訴えたことで手応えを感じた部分については「2つある。1つは若い人たちが政治に関心がないと言われているが、そんなことは決してない。もがいてもがいて苦しい立場にいて、非正規から抜けられないとか、奨学金の負担が重すぎるという声に、私は応えたいという都政を作りたいと思っていた。そのことへの期待は確実にあったと思う。もう1つは多様性。結婚して子供を産むのが当たり前ではなく、いろいろな生き方を認めてもらいたい。自分らしさを尊重してもらいたい、そういうダイバーシティな、多様性な東京であってほしいのも届いていたはず」と述べた。

 初の都知事選を終え、今後の動きについては「今日のこの段階では敗者ですから、なぜ負けたのか、なぜ力が届かなかったのか、応援をいただいたみなさんの声に応えられなかったのか、分析して反省して正せるところを足していく、その時間をいただきたい」と言うに留まった。

 史上最多56人もの候補者が出た中、他の候補から聞いた政策、アイディアで今後取り入れたいものについては「今回の選挙戦は自分の政策を訴える戦い。相手候補がどのような主張に熱を入れて、熱量で語っていたのか、これから見てみないとわからない。ちゃんと見て、取り込めることがあったら、しっかり取り込みたい」と答えていた。
(『ABEMA Prime』より)

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