環境省などは2024年から健康に重大な被害が生じるおそれがある場合に「熱中症特別警戒アラート」という従来より一段上の警戒を呼びかけるアラートを出すことにしています。
これを受け各市町村ではこのアラートが出た場合の避難施設「クーリングシェルター」の指定を進めています。
岩手県遠野市の施設を取材しました。
遠野市は7月1日に県内でスーパーを展開するベルジョイスと協定を結び、市内2つの店舗をクーリングシェルターに指定しました。
井上智晶アナウンサー
「こちらは遠野市内のスーパーですが7月1日クーリングシェルターに指定されました。店内はエアコンが効いていてとても涼しいです」
クーリングシェルターとは4月に運用が始まった熱中症特別警戒アラートが発表された際に、一般に解放される避難施設で環境省が設置を推進しています。
遠野市では市役所など公共施設4カ所も指定しています。
遠野市環境課 及川憲司課長補佐
「非常に耐えがたいくらいの暑さになっている。お出かけ中に逃げ込んでもらう場所が必要とクーリングシェルターを市内6カ所指定した」
指定された施設は特別警戒アラートが出ていなくても「避暑地」として利用でき、この店には休憩できる椅子が28席、そしておしぼりが用意されています。
来店した高校生
「暑いと冷たい所に逃げたくなるので、サッカー場の近くにあればありがたい」
また遠野市では専門的な知識を持つ「熱中症対策アンバサダー」の養成講座に取り組む大塚製薬と連携協定を結んでいて、ベルジョイスの従業員もその認定を受けているということです。
遠野市環境課 及川憲司課長補佐
「市内各所まだ必要な場所あるかもしれない。今後もう少し増やしていければと思う」
クーリングシェルターの運用期間は10月23日までとなっています。
県内ではすでに久慈市や釜石市や一関市などでクーリングシェルターの指定が進んでいます。
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