秋田県北秋田市で夏セリの収穫が始まり、農家が出荷作業に汗を流している。
豊かな香りと柔らかくシャキシャキとした食感を楽しむことができる「セリ」。北秋田市綴子の田子ケ沢地区にある斎藤光幸さんの畑では、7月1日に収穫が始まった。
「今の季節はセリにとって最高です」と話す斎藤さん。暑さに弱いとされるセリは、雨が降り湿度が高いこの時期に生育がぐっと進むという。加えて田子ケ沢地区は、ほどよく日差しを遮る秋田杉に囲まれ、冷たい清流が流れ込むことから、古くから夏もセリが栽培されている。
今季のセリの出来に斎藤さんは太鼓判を押すが、近年厳しさを増している夏の暑さに不安をのぞかせる。
生産農家・斎藤光幸さん:
「猛暑が来ないでくれることに越したことはないが、そこが心配。ことしも猛暑となれば、前もっての準備や対策を考えないといけないなと思っている」
それでも、減少の一途をたどっていた生産農家の数が1戸増え、斎藤さんは栽培意欲をかき立てられている。
生産農家・斎藤光幸さん:
「他県からセリをやってみたいという人がひと家族増えて、ことしから3戸でやれる。またさらにいいものが作れるのではないか。セリの食感とか香りを楽しんでもらえるとありがたい」
夏セリの収穫は8月まで続く見込みで、市内の直売所のほか、秋田市や大館市の市場に出荷される。
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