岸田総理大臣は、NATO=北大西洋条約機構の首脳会議などに出席するため10日午後、ワシントンに向けて出発します。

 NATO首脳会議はウクライナのゼレンスキー大統領も出席して行われます。

 岸田総理は、NATO加盟国に加えて日本や韓国などが参加する会合に出席します。岸田総理の参加は今年で3年連続となります。

 政府関係者は、これまで岸田総理が「きょうのウクライナはあすの東アジアかもしれない」と訴え続けてきたことが浸透してきたと見ていて、対ロシアと同じく、対中国も念頭に連携をさらに強化したい考えです。

 NATOとは、機密情報を共有するための専用回線を設置することなどで合意する見通しです。

 その後、岸田総理はドイツを訪問し、ショルツ首相との会談に臨みます。中国が輸出入や関税などで圧力をかける行為を念頭に経済安全保障分野での連携を加速させる方針です。

 岸田総理としては、自民党内から公然と退陣論も出る厳しい情勢ですが、こうした外交を含め一つひとつ成果を積み重ねたい考えです。

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