学校法人「中央医療学園」(東京都葛飾区)などは10日、横須賀市内で2027年4月に大学新設を目指すと発表した。名称は中央医療大(仮称)で、市内への大学進出は、県立保健福祉大が設置された03年以来で、実現すれば24年ぶりとなる。【蓬田正志】
中央医療学園は現在、葛飾区で診療放射線技師養成の専門学校「中央医療技術専門学校」を運営。これを改編する形で横須賀市に移転し、大学を新設する。
同市光の丘にある情報通信技術の研究開発施設「横須賀リサーチパーク」内にあるNEC関連施設を同学園が購入。リニューアル工事をしてキャンパスとして使用する。25年10月に文部科学省に設置認可を申請し、27年4月の開校を目指す。
当初は、診療放射線技師を育成する診療放射線学科(1学年定員100人)のみを設置。30年までに原発や病院で放射線の健康被害を監督する「放射線取扱主任者」を目指す放射線技術学科(1学年40人)も設ける予定だ。
10日に市役所で共同記者会見した上地克明市長は「学生の若いエネルギーで横須賀を盛り上げてもらいたい」と歓迎した。
中央医療学園の森重美三男理事長は「医療の進歩は目覚ましく、診療放射線技師に求められる技術や知識も高度化している。これまで(専門学校の)3年間のカリキュラムで対応できていたものができなくなっている」と説明。横須賀市内に移転を決めた理由について「静かな教育環境があり、都心からのアクセスも良い」などと語った。
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