「富良野トマトパテ」を手にPRする富良野緑峰高の「ビーグルCoCo」の部員ら関係者=北海道富良野市で2024年7月5日午後2時20分、横田信行撮影

 北海道富良野市はふるさと納税の返礼品にしようと、富良野緑峰高校や市内で「ふらのジャム園」を運営する共済農場などと「富良野トマトパテ(ピュアホワイト入り)」を開発した。産学官の連携による取り組みで、5日にあった報告会で関係者にお披露目された。

 事業は、返礼品で富良野の魅力をアピールしようと、全国でふるさと納税事業の支援を手がけるレッドホースコーポレーション(東京都)が企画。夏の観光シーズンに狙いを定め、4月から企画を進めていた。

報告会で「富良野トマトパテ」を試食する北猛俊・富良野市長(左)ら=北海道富良野市で2024年7月5日午後1時57分、横田信行撮影

 学からは、2025年春の富良野高との統合を控える緑峰高総合ビジネス科の商業クラブ「ビーグルCoCo(ココ)」の2年生6人が参加した。学科で最後に取り組むプロジェクトの一つとして、地元農産物を使い、若い感性を生かしたアイデアを提案。産から協力する共済農場が商品化した。

 地元産のトマトとトウモロコシのピュアホワイト、タマネギなどを道産のみそに混ぜた。パテ風にすることで、「ご飯のお供」やピザソース代わり、スープやドレッシングの隠し味などとさまざまな用途が考えられる汎用(はんよう)性の高い商品に仕上げた。

産官学連携で誕生した「富良野トマトパテ」=北海道富良野市で2024年7月5日午後2時28分、横田信行撮影

 富良野市の北猛俊市長ら関係者が報告会で商品を試食した。「和食にも洋食にもワインなどのお酒にも合いそう」「ご飯がほしくなった」「想像の斜め上を行くおいしさ」などと好評だった。ビーグルココ部長の久保咲綺さん(17)は「私たちだけでできなかったもの。貴重な経験ができた」と喜んだ。

 富良野トマトパテは、130グラム入りの瓶詰めで、800円。13日の学校祭で販売を開始する。市内のまつりなどのほか、7月下旬からはふらのジャム園など市内の施設でも販売。今秋ごろからふるさと納税の返礼品として展開する。【横田信行】

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