「共学化」に続いて、学部の新設で新たな魅力をアピールします。長野市の清泉女学院大学は11日、2027年に千曲市に「農学部」を新設する構想を発表しました。醸造や発酵を学んだ人材などを育て、地域の活性化につなげようとしています。

清泉女学院大学・田村俊輔学長:
「今の農業を何とかしなけれいけない、それが十分にできる。私は魅力的な仕事だと思う」

田村俊輔学長が千曲市の小川修一市長と共同で発表した清泉女学院大学の新しい学部。2027年4月に開設予定の「農学部アグリデザイン学科(仮称)」です。

一般的な農業に加え、ワインやみその発酵・醸造を学ぶ「農芸化学コース」と、農業を通じた経営や観光、地域活性化を学ぶ「地域創生コース」が置かれます。

千曲市の旧更埴庁舎が候補地で、定員は80人規模。実現すれば市内初の高等教育機関となります。

千曲市・小川修一市長:
「当市においても長年の悲願だった。地域の生涯学習の機会提供にもつながる。さまざまな波及効果を生み出す大変いい話をいただいた」

正式な認可は2026年を見込んでいて、学部再編などで特定分野への転換を図る大学に国が最大20億円を助成する支援事業にも選ばれているということです。

清泉女学院大学・田村俊輔学長:
「(若者が)地域の新しい将来をつくるだけでなく、世界が直面する危機をチャンスに変えていく未来を夢見たい」

清泉女学院大学は2025年4月に「清泉大学」と校名を改め、共学になることが決まっています。

少子化が進み、各地の女子大が生き残りを迫られる中、共学化に加え、学部の新設で新たな魅力づくりに取り組みます。

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