愛媛県を17日深夜に震度6弱などの揺れが襲った地震を受け、一時、南予の全区間で運転を見合わせていたJR四国は19日、始発から全線での運転を再開しました。この一方で宇和島城では石垣の破損や地割れなど、新たな被害が見つかっています。

酒井麻衣記者:
「きょうから全線開通するということで、宇和島駅には通勤通学の方の姿が見られます」

このうちJR宇和島駅では午前7時半頃、到着した列車から多くの高校生らが降りてくるいつもの朝の風景が戻りました。

JRは地震の影響で18日、予讃線の海回り線や予土線が終日運転を見合わせるなど、約2700人あまりに影響が出たとしています。

女子高校生2人組:
「(きのうは)車で学校行きました」
「(Q運転再開したが)ちょっと安心したけど電車乗ってる時に地震起きたらどうしようって思う。怖いですね」

男性
「(きのうは)車で行きました。普段使えた電車が乗れるようになったんでうれしい
ですね」

宇和島市は震度5強を観測。駅に近いビルは壁に大きなひびが入っています。また市のシンボルで現存する12天守の一つ、宇和島城でも石垣の約5カ所が欠けたほか、天守近くの地面に幅5センチ程、長さ約20メートルの亀裂が見つかり、文化庁と修復を協議するとしています。

豊後水道に関連する地震では17日深夜に発生以降、19日午前11時時点でまでに震度1以上が40回観測されています。

男子高校生:
「高校の授業でも余震が来たりとかしたので、そこが不安だったりしました」

女子高校生:
「安心して眠れるのはいつ来るのかなあって思います」

県内は20日午後から24日にかけ雨の日が多い予報。気象台と県は、震度6弱の愛南町と宇和島市では土砂災害警戒情報の基準を強化していて、いつも以上に土砂災害などに注意が必要です。

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