新潟県内で11の病院を運営するJA新潟厚生連は、経営改革を進めなければ今年度の赤字が60億円に上る見通しであると発表しました。これを受け、病院の立地自治体は抜本的な経営改善策を早期に示すよう求めています。
県厚生連によりますと、人口減少や新型コロナウイルスによる影響で受診控えなどから患者数が減少した一方、費用が増加していることで収支が悪化。昨年度の決算では35億9000万円の赤字を計上していました。
また、今年度に入っても患者数の減少は続き、想定を上回る赤字に。経営改革を進めなければ60億円を超える赤字になるとの見通しを示したほか、来年度には資金が枯渇し、事業の存続が困難になる恐れがあるということです。
こうした事態を受け、病院の立地自治体で構成される地域医療連携推進協議会は最大限の財政支援に努めてきた中で唐突に公表された経営状況について「衝撃的で誠に遺憾」との声明を発表。厚生連に対し、詳細な説明や抜本的な経営改善策を早期に示すよう求めています。
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