毎年、夏が近づくにつれて目にする猛暑のニュース。強い日差しの中でも、記者たちは現場をかけまわる。川や滝を歩いて登り大ジャンプが出来る「シャワークライミング」から、RPGゲームに環境音が使用されたという鍾乳洞まで、記者が惹きつけられるのはストーリー豊かなひんやりスポット。町の隅々まで駆け回った地元記者だからこそ知る夏休みにもぴったりな「涼し~い」空間を紹介したい。 

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川や滝を歩いて登る!五感で感じる大自然/島根

島根で地元記者がおすすめするのは、川や滝を上流へ向かって徒歩で登る「シャワークライミング」。中国山地の源流域である島根県飯南町から雲南市にかけての清流でも、6年前から楽しめるようになっていて、2024年も6月末から受付を始めている。初級者から上級者まで楽しめる大自然レジャーを紹介する。

島根のシャワークライミング
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用意されているのは、飯南町を流れる川を使った「初級コース」と、雲南市の八重滝(やえだき)などを使った「中・上級コース」の2つ。

このうち八重滝は、変化に富んだ8つの滝が連なり、日本の滝100選にも認定されている名瀑で、大人から子どもまでが様々な形で楽しめるという。

高さ1メートルほどの岩から飛び込む!

高さ1メートルほどの岩から川への飛び込み。少々の勇気が必要のようだが、爽快感を味わえる。

川床に寝そべり、清流のせせらぎに耳を傾けると心も穏やかにー。

川床に寝そべると癒される

癒しを感じられるひと時だ。

また「滝修行」として流れ落ちる水に打たれたり、大きな岩に寝そべったりと、大自然の中で遊び方は無限大に広がる。

滝修行もできる

飯南町では、清流で癒されるだけでなく、森林浴での癒し「森林セラピー」のプログラムを体験できる。森林セラピストや森林セラピーガイドがサポートし、心身の健康増進、疾病予防を目指す取り組みをしている。

森林セラピーでは、森の風景を見たり、小鳥のさえずりを聞いたり、木の香りをかいだりして、五感を使い癒しの効果を体感。

飯南町観光協会では、四季を通して様々な大自然の楽しみ方がある中で、暑い夏はシャワークライミングなどでリフレッシュ、リラックスしてほしいとアピールしている。

(TSKさんいん中央テレビ)

「RPG」ゲームにも音が使用された鍾乳洞 色鮮やかなライトアップ/岡山

岡山で地元記者がおすすめするのは、新見市にある「満奇洞(まきどう)」。平面に発達した横穴の鍾乳洞で、全長450mほど。県の天然記念物にも指定されている。

入口でチケットを購入し、細く薄暗い入口から洞内に足を踏み入れた瞬間、想像を超える「ひんやり感」に驚く。常に15℃前後となっているそうで、真夏に入るとむしろ寒いくらいだ。

岡山の鍾乳洞「満奇洞」はLEDでライトアップ

洞内はLEDでライトアップされており神秘的。青、赤、紫、ピンクと、照明は数秒で変化するため、同じ場所でも色んな表情を見せる。

入口から出口までは 30 分ほど。避暑にぴったりの自然のひんやりスポットだ。

岡山の鍾乳洞「満奇洞」

満奇洞は、江戸時代の末期に猟師が狸を追いかけているときに発見したという言い伝えがある。1929年に歌人に与謝野鉄幹・晶子夫婦がこの地を訪れ、「奇に満ちた洞」と絶賛し、槇(まき)という地名から「槇の穴」と呼ばれていた名称にちなんで、「満奇洞」と呼ばれるようになった。また、大人気RPG「GRANBLUE FANTASY:Relink」のゲーム内には満奇洞の環境音の一部が使用されているという。

〈満奇洞〉
住所:岡山県新見市豊永赤馬2276-2
料金:大人1000円

(岡山放送)

期間限定の遊覧船乗り“ドラゴンホール”に耳済ます/鳥取

鳥取で地元記者がおすすめするのは、岩美町の美しい海岸線を巡る観光遊覧船コースだ。今年の十二支「辰」にもちなんだ期間限定の運航で、コバルトブルーの海と神秘的な洞窟が魅力となっている。

鳥取・岩美町のコバルトブルーの海と神秘的な洞窟

観光船が運航されているのは、国立公園・浦富海岸に代表される岩美町の沿岸。長い年月をかけて自然が造った風景美は「山陰松島」とも呼ばれ、県内有数の景勝地になっている。こうした中、辰年の2024年に注目度急上昇のスポットを訪れる遊覧船が、8月末までの期間限定で運航されている。

期間限定で運航する小型遊覧船

取材日、14人乗りの小型遊覧船に乗り注目スポットに向かったが、海面がすぐ近くで気持ち良く、まるでアトラクションのようだった。目的地までの約20分間のクルージングを楽しんだ。

好天に恵まれると、一面に広がるのがコバルトブルーの海。沖縄などにも負けない透明度の高い海を心地よい風を受けながら眺めるだけで、暑さを忘れさせてくれそうだ。

そしてこの遊覧船の目的地が、「辰年」にちなんだ名所「龍神洞」。日本海の荒波に浸食されてできた洞窟で、幅8メートル、高さ10メートル、奥行きは150メートルあり、「海食洞」としては山陰最大級である。

龍神洞へ降りるための遊歩道が崩落により立ち入り禁止となっているため、龍神洞を見られるのは海側からのみ。シーカヤックなどのアクティビティでしか訪れることができない「秘境」を遊覧船で探検気分を味わいながら進んでいく。

幅8メートル、高さ10メートルの龍神洞

龍神洞の中は、夏でも冷たい空気に包まれ、波の音や風の音が響く神秘的な空間が広がっている。さらに耳慣れない不思議な音も聞こえてくるという。「龍神洞」の名の通り、龍の鳴き声のように聞こえる音だ。

その正体は、洞窟内の空気を波が押し出すときに発生する音だということで、波が高い時には、より龍の鳴き声のように聞こえるという。

龍神洞の中の様子

鳥取県の魅力を「ダジャレ」も駆使して表現する平井知事も龍神洞の神秘的な風景に感動。「ぜひ「ドラゴン“ボール”」ならぬ「ドラゴン“ホール”」をこの夏多くの皆さんに体験してもらいたい」とPRしている。

この龍神洞の遊覧船は、8月末まで土日を中心に運航される。

〈山陰松島遊覧〉
開催日:2024年8月24日(土)~30日(金)
出航時間:9:00~
料金:中学生以上2500円 4歳~12歳1800円

(TSKさんいん中央テレビ)

天然のウォータースライダーに大歓声!大人まで楽しめる3つの滝/広島

広島で地元記者がおすすめするのは、広島県府中市にある「三郎の滝」。秋は紅葉、夏は天然のウォータースライダーが楽しめる家族連れに人気のスポットだ。

「三郎の滝」には一郎、二郎、三郎と3つの滝がある。

傾斜があって面白い「一郎滝」

せせらぎを感じながら山道を登っていくと、まず出会うのが「一郎滝」。ここでも水遊びや滝すべりが楽しめる。他の滝より傾斜があって面白いと、ずっとこの滝で遊ぶ子供もいるという。

長さ30m天然のウォータースライダー「三郎滝」

そして、駐車場から歩いて10分。たどり着くのが「三郎滝」だ。長さ30メートルの滝は近くで見ると大迫力。長い歳月をかけて自然が作り上げた滑り台とヒンヤリとした清流、心地よいそよ風が暑い日を忘れさせてくれる。

大迫力!三郎滝のウォータースライダー

実際に滝すべりを体験したが、思った以上に気持ちが良く、自然が作ったアトラクションを大満喫した。

「三郎の滝」には古くからの伝説がある。昔、二匹の大蛇が棲んでいて、三郎の滝の滝つぼに飛び込んでは仲良く大岩を滑り降りて遊んでいた。こうして大蛇の通り道が滑らかに削りとられ、天然の滑り台ができたという。

大蛇すべり(提供:府中市観光協会)

夏休みの思い出に、友達と連なって滑る大蛇すべりにも挑戦してみよう。

「三郎の滝」は誰でも無料で滝すべりができる人気スポット。夏休みの土日は混みあうので、たくさん滑りたい人は夏休みに入ってすぐの平日がおすすめ。混みあうことが少ない“穴場“となっている。

〈三郎の滝〉
住所:広島県府中市三郎丸町

(テレビ新広島)

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