静岡県熱海市の熱海魚市場の土曜夜市で市場関係者と客との会話をきっかけに生まれた新海鮮グルメ「魚ギョッとカップ寿司(すし)」が11日、お披露目された。海鮮料理6店が参加し、透明のタンブラーグラスに7種の具材を盛ることなどがルール。まるでパフェのようなすしもあり、素材だけでなく見栄えにもこだわったメニューで熱海の新名物を目指していく。
参加したのは「yoshi-魚-tei」「とくぞう熱海本店」「とくぞう熱海さかな横丁」「魚光丸」「熱海まぐろや」「宇田水産」の6店舗。
マグロやサーモン、イクラなどが鮮やかに盛り付けられているのはもちろん、鮮度を保つのが難しく通常は未利用魚となるアイゴを使ったり、相模湾のキンメダイを使ったりと店舗ごとにこだわりを見せている。
魚介だけでなくシャリも、熱海のダイダイ果汁を酢飯に加えたものや、稲取(静岡県東伊豆町)で祝いの時に出されるクチナシの実で味付けをした黄飯を使ったものなど工夫を凝らした。料金は店舗によって異なり、800円から単品のテークアウトで1800円程度まで。
アイデアの発信元となった熱海魚市場の宇田勝社長は「将来的には20、30店舗と参加店を増やして定着を図りたい」と話している。同市場の土曜夜市は干物や刺し身、野菜などを一般に販売しているが、ここでは宇田水産が新メニューを販売する。【若井耕司】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。