海上保安庁の施設で、海難事故が発生した際に救助にあたる潜水士を育てる訓練風景をカメラが捉えた。研修生たちは、目を開けたままウェットスーツを着て数分間呼吸を止める訓練をするという。潜水士になるためには、2カ月間にわたる厳しい訓練を受ける必要がある。

潜水士のたまごが挑む“2分半”

海上保安庁の施設で撮影されたのは、10人以上の人たちがプールの中で沈む様子だ。全員が水の中で両手と両足を前に伸ばし、じっと座り息を止めている。しかも、ウェットスーツを着て、目を開けたままだ。

目を開けて訓練する研修生たち(提供:海上保安庁)
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これは海上保安大学校で、全国から選抜された研修生たちが、潜水士になるために受ける潜水研修の様子だ。海難事故が発生した際に救助にあたる潜水士になるためには、2カ月間にわたる厳しい訓練を受ける必要がある。

厳しい訓練を受ける若者たち(提供:海上保安庁)

プールに沈む「呼吸停止」は、1日のはじめに行う大事な訓練の1つになっている。

最長2分半の「呼吸停止」

研修生たちは撮影して1分経っても、微動だにしない。ボンベが使用できなくなるなどの不測の事態に備え、長く息を止める訓練だ。

息を止めるのは最大2分半(提供:海上保安庁)

訓練では最終的に2分半もの間、息を止めているという。なぜ目を開けたままなのかというと、訓練中に失神していないかを確認するためだという。

人々の命を守るため、日々過酷な訓練に励む研修生たちは、厳しい試練を乗り越え、立派な潜水士を目指している。
(「イット!」 7月5日放送より)

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