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 史上最多の56人が立候補した東京都知事選挙が終わった。即日開票の結果、現職の小池百合子氏が3選を果たした。一方、前広島県安芸高田市長・石丸伸二氏がSNSを駆使し、2位に食い込んだことについて、立憲民主党最高顧問で元総理大臣の野田佳彦氏が言及した。

【映像】落選に涙を浮かべる蓮舫氏(実際の映像)

 7日、東京都知事選の投開票が行われ、小池氏が291万超の票を得て当選を果たした。石丸氏が2位、立憲民主党参院議員の蓮舫氏は3位という結果に終わった。

 政治ジャーナリストの青山和弘氏は「蓮舫氏は全体のおよそ5割を占める支持政党がない無党派層の支持が薄かった。無党派層の多くは石丸氏、小池氏に流れた」と分析する。

 事実、ANNの出口調査では、無党派層が支持したのは石丸氏が最多の36パーセント。2位は小池都知事の32パーセント。蓮舫氏は大きく引き離され16パーセントだった。

 この結果を受けて野田氏は「石丸氏の台頭、我々はここまで来るとは思っていなかったということが最大の誤算だった」と語った上で「元々、世論調査で小池氏と事実上の一騎打ちでも蓮舫氏は負けていた。トレンド調査で10ポイントくらい。論戦に持ち込もうという、あくまでチャレンジャーだった。しかし、それ以上に無党派を含めて石丸氏の訴求力があったことを猛省しなくてはいけない」とコメント。

「例えばSNSという戦術だけの問題だけではない。この手法だけでも私にとっては未知の領域、無知の領域。相当若手の議員に勉強してもらわないといけない。本質的な部分では、既成の政治に対するマグマのように溜まっている“不信感”を多分彼は掴んでいた。その訴求力があったのだろうと思っている。そういうことをよく分析しないといけない」(野田佳彦氏)

 石丸氏の手法について青山氏は「ついこの前とでも全く違うほど進化している。切り抜き動画を無関係の人たちにどんどん発信させて、あっという間に広がっていくというやり方」と説明。

「これまで都知事になったようなタレント候補でもない、いわゆる大物政治家でもないのに160万票という考えられない数字を叩き出したというのは、これから反省しなければいけない、学んでいかなければいけない。この流れは不可逆的なので、元に戻ることは基本的にないと思ってやっていかないと、“既存の政党”というのはどんどん遅れていく」(青山和弘氏)

 元衆議院議員の宮崎謙介氏は「時代の流れはどんどんSNSにシフトしてくる。私が選挙をやったのは2012年くらいの時ですけれど、まだFacebookしかなかった。YouTubeもちょっとやっているくらいだったが、だいぶ変わった。当時でいうと5パーセント分くらいの効果しかないと思っていたが、今は3、4割くらいまで来ているような印象。特に20代、30代、40代は、チラシや選挙公報を見るのではなく、ネットで投票行動を決めているような気がする。今後もっと大きく変わっていく」との見方を示した。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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