JR九州は19日、博多(福岡市)-別府(大分県別府市)間を走る新しい観光列車「かんぱち・いちろく」の車両を公開した。同社が新たな観光列車を導入するのは2022年9月の「ふたつ星4047」以来。26日に運行を開始する。
3両編成で2両が客車、1両がラウンジ車。車体の外装は黒を基調に、通過路線となる久大線の路線図をイメージした金色のラインをあしらった。内装は火山や温泉など沿線の自然をコンセプトに、車両ごとに異なるデザインを採用している。ラウンジのカウンターには、樹齢約250年という杉の一枚板を使った。名称はいずれも大分出身の実業家で、久大線開通などに尽力した麻生観八(かんぱち)と衛藤一六(いちろく)から取った。
運行は木曜を除く1日片道1便で博多―別府間を約5時間かけて走る。料金は食事付きで大人1人1万8000円から。19日に北九州市のJR九州小倉総合車両センターで完成披露式典が開かれ、古宮洋二社長は「沿線の食事や窓から見える景色など、久大線の動くスイートルームになった。全国から来ていただけるよう、磨き上げていきたい」とあいさつした。【下原知広】
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