大阪市の天王寺動物園でオスとして飼育されていたカバの「ゲンちゃん」(12歳)は、実はメスだった。動物園が18日に公表した。オス特有の行動を起こさないことなどを園が疑問に思ってDNAを調べたところ、驚きの事実が明らかになった。
天王寺動物園によると、ゲンちゃんは2017年にメキシコの動物園からやってきた。メキシコの飼育担当者からオスと説明を受け、輸入に必要な書類にも性別が記載されていたことから、疑うことがなかったという。
しかし、年齢を重ねても生殖器が目視できず、フンをまき散らすなどオスだけにみられる行動も取らないことから、外部機関にDNA鑑定を依頼。鑑定の結果、メスだと分かった。
これまで親しまれてきた「ゲンちゃん」の名前は変更しないという。安福潔副園長は「性別確認の重要性を認識し、二度とこのようなことがないようにしたい」と気を引き締めるとともに、「今後も変わらずゲンちゃんに会いに来てもらえたら」と話している。【峰本浩二】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。