佐賀県白石町は16日、町内で今年生まれた国の特別天然記念物、コウノトリのヒナ(雌)の名前を「かれん」、名前がなかった母鳥は「つむぎ」に決まったと発表した。「かれん」は6月28日に巣から地面に降り立つ巣立ちが確認されており、コウノトリの巣立ちは九州初となった昨年の2羽に続いて2年連続。
名前は町民から募集し、76人から応募があった。雌75件、母鳥66件の中から選考委員会が選んだ。「かれん」は、ヒナの「可憐」な様子と営巣地周辺に多くのレンコン田があることからハスの花の「花蓮」にちなんだ。「つむぎ」には、雄の「なる」と愛を紡いでたくさんの子を育ててほしいとの願いが込められているという。
かれんは4月26日にふ化し、6月28日に巣立ちを確認。7月上旬のDNA検査によって雌と判明した。昼は周辺の水田で餌をついばみ、夜は巣に戻っているという。
名前を発表した田島健一町長は「九州で3番目となる巣立ちを終え、ほっとしている。順調に成長し、町内で次の世代に命のバトンを紡いでいってくれることを願っている」と話した。【斎藤毅】
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