兵庫県芦屋市の小学校で、いじめを受けた女子児童が転校を余儀なくされた問題で、保護者らが市に損害賠償を求めて訴えを起こした。

【動画】「嫌いになったわ!」エスカレートしていった“いじめ” 学校の対応遅れ 児童は転校に 保護者ら市を訴える

ある日、友達だと思っていた子から見せられた「嫌いになったわ!」のメール。

そして次第にエスカレートしていく非難の言葉。

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「地獄に落ちろクソゴリラ」
「死ね死ね死ね死ね…」

これは当時小学4年だった女子児童が、同級生から見せられた携帯電話のメッセージだ。

■「重大事態」学校が認定したのはいじめ把握から7カ月後 児童は転校することに

訴状によると、2021年、芦屋市の市立小学校で、当時4年の女子児童が同級生から誹謗中傷メールの文面を見せられ、睡眠障害、食欲低下などの症状が出て不登校になった。

しかし、学校がいじめの「重大事態」と認定したのは、いじめの把握から約7カ月後で、その後、児童は転校を余儀なくされた。

保護者らは、「重大事態の認定が遅れたことで、いじめが深刻化・長期化し、転校に至った」などとして、市に慰謝料など合わせて約540万円を求めて神戸地方裁判所に訴えを起こした。

■「娘だけがいろんなものを失って、苦しんで終わりになってしまった」

女子児童の保護者:まだ病院には通っているので、転校したから終わりと思っていませんし、娘だけがいろんなものを失って、苦しんで終わりになってしまって、将来精神的にも身体的にもどう影響するか分からない状況で、何かあった時に『あの時やっておけば』と後悔だけはしたくなかった。

芦屋市教育委員会は、「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。

(関西テレビ「newsランナー」 2024年7月16日放送)

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