7月15日、佐賀・唐津市の住宅にサルが出現。 家の中から撮影していたその時、女性めがけて一直線に襲いかかってきた。なぜサルは現れ、人を恐れず襲ってきたのか。有効な“サル対策”を、動物の生態に詳しい専門家のパンク町田さんに聞いた。

大声にも逃げる様子なく一直線に突進

撮影者は「来た来た来た。こら!こら!こら!」と家の中から大きな声を出してサルを威嚇したが、逃げる様子はない。

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サルを撮影した女性は、「撮っていたら、こちらに気づいて、向かってきたときは窓を閉めていたんですけど、網戸をバーンと開けられたときは、ちょっとびっくりした。(窓が)割れるんじゃないかと思って」と当時を振り返る。

飛びかかってくる直前、木には子ザルたちの姿が確認できる。 親子とみられる5匹で、庭に植えてあるブルーベリーの木で食事をしていたという。

映像には「怒っとんね、怒っとんね、今 外出たらいかんよ」「こわー、あのとき来なくて良かった。逃げないよ」「そうよ、逃げないんだよ」という会話も記録されていた。

逃げることなく襲いかかってきたサル。 動物の生態に詳しいパンク町田さんは、子ザルがいたのがポイントだと話す。

 パンク町田さん「襲うか逃げるかはサル次第」

生物行動進化研究センター・パンク町田理事長:
 子どもがいる野生動物と出くわした場合は、普段より攻撃的になりやすい可能性がある。その結果として、襲ってくるか逃げるかはサル次第です。

 唐津市には、発信器をつけたサルの大きな群れが3つある。 そのうちの1つが15日に撮影された周辺にいて、最近も活動が確認されていた。

発信器をつけたサルの群れの動向

撮影した女性によると、これまで夏に家の近くでサルが出没したことはないということで、こうした状況に不安を募らせ、「(子どもを)せっかくお外でプール遊びとかさせたいんですけども、この状態だったら今年の夏は厳しいかな」と話す。

夏はサルにとっては厳しい季節。 町田さんは、餌が少ない時期のため、人里に降りてきた可能性があると指摘する。

 生物行動進化研究センター・パンク町田理事長:
(山に)エサは見た目ほどないはず。子ザルたちのエサまでの確保が難しくて、下りてきたかも。

サルは棒状のものを怖がる習性

では、山を下りてきたサルに対しては、どういった手段が有効なのだろうか。

生物行動進化研究センター・パンク町田理事長:
 サルか来る要因となる作物を植えないこと、これが重要。(出合ったら)棒状のものを怖がるので、棒を振り回すというのは有効だと思います。
(「イット!」7月16日放送より)

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