回廊を通る人の目を奪うのは、赤や白など色とりどりの傘――。トーベ・ヤンソンが生み出した「ムーミン」の世界観を表現したテーマパーク、ムーミンバレーパーク(埼玉県飯能市)は19日、園内に約1000本の傘を装飾するイベントを始めた。キャラクターにちなんだスイーツも期間限定で提供し、写真映えする工夫を各所に施して集客増を狙う。
「ムーミン谷とアンブレラ」は7月7日まで開催される。目玉は回廊の頭上に傘を並べた「アンブレラスカイ」で、2023年開催時の2倍の約200mに延ばした。この回廊では1時間に4回、各3分間にわたって一斉にシャボン玉が舞う。
ショップやレストランも施設内を傘で飾り付ける。サステナブルなイベントを意識し、廃棄素材を再利用した製品開発を手がけるモンドデザイン(東京・港)と連携。傘はイベントを終えた後、ランチバッグに再利用する予定だ。
イベント中は園内のラウンジやカフェで、限定メニューを提供する。北欧の伝統菓子のセムラ、オレンジティー、アートラテのほか、ムーミンママのエプロンから着想を得た「ママのつくったパンケーキ〜アンブレラ〜」(1800円)などをメニューに並べる。
ムーミンバレーパークは3月、開業から5周年を迎えた。ゴールデンウイーク(GW)の27日〜5月6日は毎日、午後7時から5分ほど「ムーミン谷の湖上花火大会」を開催する。西武鉄道はイベントの会期に合わせて、最寄りの飯能駅の改札前を傘で装飾する。園までの道のりにも物語の世界に浸れる工夫を凝らす。
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