成田空港に輸入されたウナギを確認する東京税関の職員=千葉県成田市で2024年7月18日午後2時16分、合田月美撮影

 「土用の丑(うし)の日」(24日)を前に、成田空港で活ウナギの輸入が最盛期を迎えている。東京税関成田税関支署が18日、成田市の輸入卸業者「丸勝」が台湾から輸入したウナギ500キロの通関手続きを公開した。

成田空港に輸入されたウナギを確認する東京税関の職員=千葉県成田市で2024年7月18日午後2時16分、合田月美撮影

 同社の担当者がビニール袋を開けると、体長約30~40センチのウナギが身をくねらせながら勢いよく躍り出て、税関職員が苦戦しながらも数量を確認していた。

 同支署によると、2023年の全国の活ウナギの輸入量は8720トン。約9割は中国、約1割が台湾から。中国では活ウナギの輸送拠点が上海にあるため、上海の空港と結ぶ貨物便が多い成田空港に集中。港別では2位の関西空港(14・0%)を引き離し、成田空港が80・5%を占めた。

 一方、同社によると、円安や稚魚の不漁の影響で仕入れ値は昨年より約3割高いという。西勝光治社長(75)は「それでも丑の日までは値上げをしないで頑張るという店も多い。ウナギで精を付けて暑い夏を乗り切って」と話した。【合田月美】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。