2023年度の鹿児島県内におけるシラスウナギの漁獲量は、過去10年間で最も多い767.7kgとなりました。ただし県は「シラスウナギの全体的な数が増えたとは断定できない」としています。

県内におけるシラスウナギの漁獲量は、昭和の時期には3000kgに及んだこともありましたが、2018年度には過去最低の136.2kgまで落ち込みました。

2019年度には一時回復したものの、その後は3季連続で前のシーズンを下回るなど、厳しい状況が続いています。

そんな中、19日発表された2023年度の県内のシラスウナギの漁獲量は前のシーズンの2.7倍となる767.7kgで、過去10年間で最も多くなりました。

ただし、2023年度の県外でのシラスウナギの漁獲量は依然として少なかったことから、県としては、シラスウナギの総量が増えたとは断定できないとしています。

今回、鹿児島での漁獲量が増えた背景には、シラスウナギの卵を運ぶ黒潮が鹿児島にとって有利な流れだったことが推測され、シラスウナギの安定確保を巡っては、予断を許さない状況が続くとみられます。

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