7月21日、広島県の海水浴場で女子中学生が溺れて死亡するなど、いま全国で相次ぐ水難事故。この時期は、海や川のレジャーが活発になるなか、年代を問わず発生している。広島の水難事故は、幼い妹を助けようとして中学生が溺れたとみられているが、万が一の時、どう対処すれば良いのか?

福島県福島市の桜の聖母学院小学校で行われた水難事故防止講習会。目的は溺れた際に命を守る術を身に着けてもらうことだ。

福島テレビ・丹治響貴記者:「水難事故にあった時には真上を向いて大きく息を吸って、落ち着いて救助を待つことが大切だということです」

<溺れたらウイテマテ!>
海や川、湖…そしてプールでも誤って転落したり、溺れたりしたら「ウイテマテ」。
仰向けで身体の力を抜き、大きく息を吸って、肺を空気でいっぱいにすることを意識する。大切なのは慌てず、救助をまつこと。ペットボトルなどを抱えるだけでも浮く力は変わる。
参加した6年生の木村美里さんは「夏休みなどでも海や川などに行く機会があるかもしれないので、その時に学んだ浮くということを気を付けて遊びたいなと思います」と話す。

<水の事故20歳以上が9割>
過去5年間で福島県内で発生した水の事故は104件。年代別では20歳以上が約9割を占め、こどもだけが注意するものではない。
溺れた人を見つけた時には、飛び込んで助けようとせず、すぐに119番通報。浮くものを投げ渡して、水に浮くサポートをすることが大切だ。

福島市消防本部水難救助隊・佐藤雅人副隊長は「どこで誰がその身に事故が降りかかるか分からないと言うところが、水難事故の怖い所だと思います。ぜひ安全対策をした上で、水辺でたくさん遊んでほしいなと思います」

水の中に入る時は、ライフジャケットを身に着けるなど対策が求められる。

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