暫定2車線の高速道路で正面衝突事故の対策が進んでいる。東北中央自動車道のトンネル内に防護柵としてセンターブロックを設置する工事が行われた。

この工事は、重大事故につながりやすい高速道路の暫定2車線区間での正面衝突事故を防ごうと、ネクスコ東日本など3社がこれまでのラバーポールに変え新たな防護柵を試験的に設置するもの。

これまで、長さ50メートル未満の橋や普通の道路区間などではワイヤロープを設置し2022年度末に完成していたが、長さ50メートル以上の橋やトンネルについては構造的な問題からワイヤロープの設置が出来なかった。

そこできのう(22日)、東北で初めて、鉄筋コンクリート製のセンターブロックを上山市の東北中央道・中山トンネルに設置する工事が行われ、報道向けに公開された。
センターブロックは長さ2.5メートル・高さ60センチで、重さは485キロ。
今回の工事では、全長約200メートルの中山トンネルに96個のセンターブロックが設置されたという。

(東日本高速道路 山形管理事務所・佐藤博所長)
「防護柵は普通車・大型車がぶつかっても反対車線に出ない検証結果が出ている。客の安全安心を最優先に考えていてこのような防護柵を設置している」

ネクスコ東日本は国の事故防止に向けた技術委員会の意見を踏まえ、今後の防護柵の設置計画を立てるという。

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