米の価格が高騰しています。原因は外食産業の需要増や、猛暑による影響です。

価格高騰の波が、ついに主食の米にも襲いかかりました。名古屋市千種区のスーパー「サンエース 春岡店」を訪れました。

客A:
いつもの産地のが1000円は上がっていて、びっくりして。

客B:
コシヒカリじゃないお米を選ぶことが多くなりました。

サンエース春岡店の担当者:
「富山のコシヒカリ」が7月上旬から扱いがなくなりました。こちら3品は普段品揃えはしてなかった商品になります。

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背景にあるのは「米不足」です。去年2023年の猛暑の影響で在庫が少なく、仕入れが難しい商品が出てきているといいます。

この影響で価格も上昇し、新潟産コシヒカリは2023年の秋に比べて5キロで700円高くなっています。

サンエース春岡店の担当者:
毎月のように値上げをしておりまして。1商品につき4回から5回ほど、春の4月ごろから値上げしているものがございます。

総務省の調査では、名古屋市のコシヒカリ5キロの小売価格は、2023年に比べておよそ300円上昇しています。

去年の猛暑の影響で米粒が白く濁るなど品質が低下し、市場に流通する量が減ったといいます。さらに、こんな要因も…。

近畿大学農学部の増田忠義准教授:
昨年度産から需要(が増加)、特に外食とかですね。それからインバウンドとかもあると思いますし。業務用のお米であるとか、そういうものの需要が回復してきまして、それによって需給がタイトになった、あるいは需給バランスが整ってきたということになります。

コロナ禍の反動やインバウンドの影響で、外食産業の需要が増えたことも高騰の一因だといいます。

客C:
いつも10キロで買っていたんですけど、そうすると(出費が)一気に、値段も上がっているので、なので半分にしてちょっとずつ頻度を増やして買うみたいな。

客D:
夏なので麺類を食べるようにして、ひやむぎとか冷やし中華とか。

米の価格は、新米の入荷が始まる8月ごろから落ち着くとみられています。しかし、2024年の新米も、猛暑などの影響で高値になる可能性があるということです。

(東海テレビ)

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