男性が多くを占める法律家の世界。
未来の女性法律家を増やそうと、大阪市でイベントが開かれました。

■法律家として働く女性の“生の声”を届けるイベントが開催された

弁護士、検察官、裁判官。
普段は法廷で対峙する3者が横に並ぶ、珍しい光景です。

【裁判官・吉本奈々絵さん】「法律家は活躍のフィールドが広い分、どんな経験も必ず仕事にいきてくる場面があると思っています」

7月20日、大阪弁護士会が開いたのは、女子中学生や女子高校生に法律家の仕事をアピールするイベント。

日本では、1940年、初めての女性法律家である弁護士3人が誕生しました。

その後、徐々に増えているものの、“男性の仕事”というイメージが根強い日本では、裁判官、検察官、弁護士のいずれも女性の割合はいまだに全体の3割未満。

法律の道に進む女子生徒を少しでも増やそうと、女性法律家たちが“生の声”を届けました。

【検察官・長谷川美裕さん】「児童虐待の事件と暴力団の事件という、全くタイプの異なる事件を多く担当していました。私はその捜査のためのチームに入って、暴力団への対策を専門とする優秀な警察官と協力して捜査を行っていました」

子育て中の弁護士は…。

【弁護士・後藤朋子さん】「在宅勤務ができるテレワーク制度があり、なんとか子育てと仕事と両立しています。朝は夫が(子供の)送りを担当してくれるので、メールの返事とかをやりながら、「トイレ行ってね」、「歯磨きして」って言ったり。(子供と夫が)家を出るのが大体8時半ぐらいなので、そこから本格的にパソコンの前に座って仕事を始める」

イベントでは、法律家に直接話を聞ける場面も。

【高校生】「順序立てて、きれいにしゃべるコツって何かあるんですか?」
【検察官・長谷川美裕さん】「私も同じぐらいの年齢の時に、話がうまかったとは全然思わないです。どういうふうに伝えればいいかとか、どういうふうに頭の中で思ってることを整理するかが、法律の勉強することで、同時に鍛えられてきたかもしれない」

【参加した高校生】「『私も高校生の時は、全然今みたいにしゃべれなかったよ』って、すぐに言ってくれて、だったら自分でもいけるかもしれないって、プラスにとらえることができました」

【弁護士志望・参加した高校生】「検察官もかっこいいと思って、視野に入れようと思います。暴力団の事例の話を聞いた時に、そんなにかっこいい事例を仕事としてできるのは、自分としてもなったら誇らしいなと思いました」

仕事の“生の姿”に触れた学生たち。
日本の法律家の未来を担うのは彼女たちかもしれません。

(関西テレビ「newsランナー」2024年7月23日放送)

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