特集は岸本気象予報士の体験シリーズです。今回は旬を迎えたズッキーニです。産地の木島平村で収穫を体験してきました。採れたてを使ったおすすめの料理も紹介します。
岸本慎太郎気象予報士:
「おはようございます」
向かったのは山崎智之さん(49)の畑。
岸本気象予報士:
「今、こちらでは何を育てているんでしょうか?」
ズッキーニ農家・山崎智之さん(49):
「ズッキーニですね」
夏野菜のズッキーニ。山崎さんは10年ほど前から栽培しています。
最初に実の成長に必要な「受粉作業」を見せてもらいました。
ズッキーニ農家・山崎智之さん:
「雄花を雌しべにくっつけて受粉させてやるんですよ。何日かすると、大きくなってきます」
岸本気象予報士:
「結構手間がいるというか、まず受粉させて、大きくなるまで待って収穫と」
ズッキーニ農家・山崎智之さん:
「(花粉を)つけて採って、つけて採って」
岸本気象予報士:
「初めて知りました」
長さ20センチ前後に成長したら、収穫のタイミング。大きくなり過ぎる前に雨の中でも収穫します。
ズッキーニ農家・山崎智之さん:
「根元で切る。これで収穫です」
岸本気象予報士もー
岸本気象予報士:
「大きいですね、よさそうですね」
「おいしょ!こんな感じで」
ズッキーニ農家・山崎智之さん:
「これ最高にちょうどいい」
岸本気象予報士:
「取れました~」
30年ほど前からズッキーニの生産が広まった木島平村。今や県内有数の産地です。昨シーズン、「JAながのみゆき」管内(※飯山市、木島平村、野沢温泉村、栄村、中野市豊田)の生産量は約737トンに上りました。
岸本気象予報士:
「よいしょ」
ズッキーニ農家・山崎智之さん:
「上手だ」
岸本気象予報士:
「ありがとうございます。大きいですね」
朝晩の寒暖差で甘みやうまみの強いズッキーニが育つということです。
ズッキーニ農家・山崎智之さん:
「切ってみますね。こんな感じです」
採れたてを生でー
岸本気象予報士:
「かなり甘みがありますね。全然青臭さがなくて、おいしいです」
ズッキーニ農家・山崎智之さん:
「癖がないんですよ」
時折、強い雨が降った木島平村。梅雨時は気をもむ日々が続くということです。
ズッキーニ農家・山崎智之さん:
「雨が多いとあんまりよくないですね。水は必要なんですけど、雨ばっかりだと気温が低いし、雨に弱いので病気になっちゃったりしますね。極端ですよね、前半は雨なくて困ってたんですけど、ここへきて雨ばっかりで」
岸本気象予報士:
「今後はあまり雨降らず、暑くなりすぎずが」
ズッキーニ農家・山崎智之さん:
「普通の夏でいてもらいたい」
ズッキーニの収穫期間は長く、村内では11月ごろまで続くということです。
ズッキーニ農家・山崎智之さん:
「いろんな料理に合いますんで、皆さんたくさん食べてください。おいしいので、よろしくお願いします」
さて、収穫の後は料理。
ズッキーニを熟知するJAの女性部員・高沢美香さんにおすすめメニューを紹介してもらいました。
岸本気象予報士:
「まずは何を作っていきましょうか」
JAながのみゆき 女性部・高沢美香さん:
「ズッキーニの料理の定番、肉巻きを作りたい。お肉も巻いて栄養バランスばっちり」
ズッキーニを縦に8等分します。
豚バラ肉の薄切りには下味とつなぎを兼ねた塩こうじパウダーをまぶします。(塩コショウ、小麦粉で代用可)
高沢美香さん:
「お肉を巻いていきます。くるむように、ぐるぐると」
丁寧に巻いたら、油を敷いたフライパンで焼いていきます。
岸本気象予報士:
「かなり食べ応えがありますよね」
高沢美香さん:
「ボリュームありますね」
焼き色がついたら、ふたをして蒸し焼きに。
その間に、ソースを。
高沢美香さん:
「梅ジャムを使ってさっぱりしたソースを」
白ワイン、酢、しょうゆ、梅ジャムをフライパンでアルコールが飛ぶまで軽く煮詰めます。
蒸し焼きの肉巻きはー。
岸本気象予報士:
「めっちゃ、おいしそうですね」
ソースをかければ完成です。
岸本気象予報士:
「肉巻きズッキーニ、完成です」
続いてはー。
高沢美香さん:
「続いてはズッキーニの冷製ポタージュを作ります」
ズッキーニは一口大にカット。
最初に薄くスライスしたタマネギをオリーブオイルで炒めます。
タマネギがしんなりしたらズッキーニを投入。柔らかくなったら、バターとコンソメで味付けします。
ここに牛乳を入れて15分ほど煮込みます。
高沢美香さん:
「いい感じに柔らかくなってきましたね」
ブレンダーでなめらかになるまでつぶしていきます。
高沢美香さん:
「楽しいでしょ?つぶれていくのが」
岸本気象予報士:
「ズッキーニの緑色が出てきて」
高沢美香さん:
「においも良い、おいしいにおいがしてきた」
温かくてもおいしいのですが、今回は夏らしく冷製に。
その間に3品目を。
高沢美香さん:
「最後は、残りご飯でもちゃちゃっとできるチャーハン風おにぎりを」
さいの目切りにしたズッキーニ、タマネギ、ピーマン、ニンジン、ベーコン、ブナシメジを炒めます。
岸本気象予報士:
「野菜の香りがすごいですね」
高沢美香さん:
「簡単に野菜がとれますね」
火が通ってきたらバター、コンソメ、コーンを加えて塩コショウで味を整えたら具材は完成。
これをご飯に混ぜて、チャーハン風にします。
高沢美香さん:
「ここにシソを、夏バテ防止にも良いと思うので」
シソを巻けば彩りも豊かな、おにぎりの出来上がりです。
旬のズッキーニ料理3品が並びました。
岸本気象予報士:
「まずは肉巻きズッキーニからいただきます。歯ごたえがほどよく残っていて、梅のソースとの相性もすごく良いです」
冷製ポタージュはー
岸本気象予報士:
「すごく濃厚!ズッキーニのうまみがポタージュにしっかり溶け込んでいます。ズッキーニの食感を残しても、おいしいかなと」
高沢美香さん:
「夏バテで食欲がないときでも、冷やして食べることで栄養をとりやすくなる」
チャーハン風のおにぎりはー
岸本気象予報士:
「たくさん具材入ってますけど、しっかりズッキーニの香りも感じられますし、シソのアクセントがまたいいですね。お弁当とかに入れて持っていきたい」
高沢美香さん:
「小学校とかから帰って来た時のおやつにも使えると思う」
くせがなく様々な料理に合い、しかもビタミンが豊富で夏バテ予防の効果もあるとされるズッキーニ。味わってみたい信州の夏野菜です。
JAながのみゆき 女性部・高沢美香さん:
「主役になったり、脇役になったり、どんなところにも入る夏野菜。たくさん食べていただいて、良さを皆さんに知っていただきたい」
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