県内に出されていた「大雨特別警報」は、午後8時すぎに「大雨警報」に切り替わった。山形県内には、午後10時に再び線状降水帯が発生するなど危険な状態が続いている。

酒田市と遊佐町に出されていた「大雨特別警報」について、気象庁は午後8時10分、「警報」に切り替えた。
気象庁は、「県内の大雨のピークは過ぎたとみられる」とした上で、「警報に切り替わっても土砂災害や河川の氾濫など危険度が高い状態は続いている」としている。

(気象庁大気海洋部・杉本悟史予報課長)
「土砂災害ですと地面に水分がかなり大量に含まれた状態が継続していて、その状態が解消するまで時間がかかる。したがって土砂災害の危険度はまだ引き続き高い状態」

戸沢村中部地区では午後9時半すぎ、洪水の危険性が高まったとして「緊急安全確保」が出た。

酒田市を流れる日向川では、午後6時に「氾濫が発生した」として、県が最大級の警戒を呼びかけている。
また、最上川の下流にある酒田市の下瀬水位観測所では、氾濫危険水位を超え今後、水位がさらに上がる見込みだとして、午後7時50分に「氾濫危険情報」が出された。

鶴岡市の国道112号・月山道路では、大雨のため午後8時から全面通行止め。

酒田市によると、八幡地区を中心に床上・床下浸水が計32件発生。また16地区の約1000世帯で断水が発生していて、あす朝から市が給水を始める予定。

山形新幹線はあす始発から正午まで、新庄~山形間で運転を見合わせる。山形~福島間も正午ごろまで遅れや運休が出る可能性がある。

気象台によると、県内であす午後9時までに予想される24時間降水量は、全域・多いところで150ミリ。引き続き大雨に警戒したい。

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