東京農業大の山崎晃司教授(右)から指導を受けてクマのイラストにスプレーを噴射する青梅署員=東京都奥多摩町氷川で2024年7月29日午前9時57分、岩崎歩撮影

 東京都内でも増加傾向にあるクマの出没に備え、警視庁青梅署は29日、奥多摩町氷川の山中で、クマよけスプレーの正しい使い方などを学ぶ訓練を実施した。

 訓練には、クマの生態に詳しい東京農業大の山崎晃司教授(動物生態学)が講師として参加。「低い姿勢で一直線に人に突進してくる」とクマの特性を説明し、引きつけて顔を狙い噴射するなどスプレーの効果的な使い方を解説した。

 その後、署員や奥多摩町職員らが、クマのイラストに向けてスプレーを噴射し、遭遇時の対処法を確認した。

 都内でのクマ出没は、2023年度は211件で、このうち青梅市、奥多摩町が半数以上を占めた。人里でも目撃されており、同署の福田託也署長は「いざという時に的確に対処できるよう、訓練を重ねたい」と話した。【岩崎歩】

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