記録的な大雨は秋田県の北部にも大きな被害をもたらした。住宅の裏手の斜面が崩れた北秋田市の現場では29日、市が被害状況を把握するための調査にあたった。
7月25日、北秋田市では記録的短時間大雨情報が発表された。激しい雨により阿仁水無地区の住宅の裏にある斜面が崩れ、建物の一部が宙に浮いた状態になった。
29日午後、市の職員が被害を受けた住宅を訪れ、罹災(りさい)証明書の発行や見舞金の給付に向けた調査を進めた。
この住宅に住む吉田竹雄さんとともに状況を見て回り、住宅の基礎部分の破損を確認したという。
吉田竹雄さん:
「職員の話を聞いてだいぶ楽になった。応急処置でも工事をしてもらえれば。何か対策を講じてもらいたいとお願いした」
今回の被害を受けて吉田さんは、近くの市営住宅に引っ越すことを決めている。吉田さんの妻は、生活用品などを車に積みこんでいた。
吉田さんの妻:
「長くかかってもいいから応急処置してもらって、住みたい。また帰ってきたい」
一方、上小阿仁村では断水が続いている。29日午後4時時点で、村内の5つの集落の計126戸が水が使えない状況だ。
住民は「26日あたりはちょろちょろと出ていた。その後、全部止まって駄目。いずれ水がないとトイレがね、風呂場に水をためて使ってはいるけど」と話す。
断水の原因は排水管の破損で、村は給水タンクを設置して対応にあたっているが、復旧のめどは立っていない。
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